HCS-017 山田耕筰/沖縄絶唱譜(独唱附合唱曲-牛島中将の詠える二首の歌に編りて-)
スタディスコア/オーケストラ&合唱(独唱付)/演奏時間:約11分
東京ハッスルコピー


2,200円(税込)
2025年8月16日にNHKで放送された戦後80年ドキュメンタリー「音楽はかつて軍需品だった?幻の楽譜に描かれた戦争?」において、大々的に取り上げられて話題となった山田耕筰の作品「沖縄絶唱譜」が綿密な校訂を経て遂に刊行! 作品成立の背景を追った詳細な解説付き。
- 収載内容
-
- 沖縄絶唱譜 独唱附合唱曲
1 沖縄絶唱譜 独唱附合唱曲
- 作曲:山田耕筰
- 商品詳細
-
商品説明 本作は、沖縄戦司令官・牛島満中将の辞世の句2首に山田耕筰が作曲したもので、1945年7月31日に完成。当時、本土決戦への覚悟を流布したい大本営が、日本放送協会(NHK)経由で山田耕筰に委嘱したものである。 1945年8月7日にラジオ放送が予定されたが、放送記録やスコアの使用痕跡がなく、実際に演奏・放送された可能性は低いと思われる。作品の自筆譜はNHK資料室に30年以上保管された後、1979年に日本近代音楽館へ返還されて初めてその存在が明らかになった。
牛島中将の残したとされる詩句は以下のとおり。
「矢弾尽き天地染めて散るとても魂還り魂還りつつ皇国護らん」
「秋を待たで枯れ行く島の青草は皇国の春に甦らなん」
死してなお護国に努めようとする、悲壮的とも言える牛島中将の詩句をテキストとしながら、山田の音楽は静謐感に満ち、ひたすら鎮魂と平安を願う祈りの想いにあふれている。 当時この音楽を聴いたとして、大本営が当初狙っていたような「我々も沖縄に続け」と思うような人がどれだけいただろうか。 とりわけ第2曲「矢弾尽き」に込められた山田の想いは、80年の時を経た現代においても決して色褪せず、我々の心に強く訴えかけてくるはずである。商品番号 F0245500 ジャンル 合唱・声楽・オペラ・ミュージカル、スコア(ポケットスコア含)、合唱・他 サイズ A5 ページ数 40 初版日 2025年11月22日 ISBNコード 9784865444810
